冬の降雪量、日本海側では平年並みか多い冬の降雪量、日本海側では平年並みか多い
気象情報サービスを提供するウェザーニューズはこのほどまとめたリポート「降雪傾向」で、今(こん)シーズンの冬の降雪量は過去30年の平均である「平年並み」か「多い」と予想しています。
今年12月から来年3月までの降雪量は、寒気や低気圧の影響を受けて日本海側を中心に平年並か多く、北日本から西日本の太平洋側と九州北部で平年並みになると予想しています。
北日本は冬型の気圧配置
太平洋の海面水温は弱いラニーニャ現象時に近い状態となっていることに加えて、インド洋の海面水温分布の影響で日本付近では偏西風(へんせいふう)がやや南に蛇行し、西日本を中心に寒気が流入しやすくなる見込みです。
北日本では冬型の気圧配置が現れますが、周期的に低気圧が通過し、通過後に寒気が流れ込む時期もあると予想しています。
また、今シーズンは日本海の海面水温が平年より高く、水蒸気の供給が多くなると見ています。
これらの要因により、日本海側を中心に降雪量が平年並みか多い傾向となります。
降雪のピークは
一方、太平洋側は気温が北日本を中心に平年より高い傾向になるという。
しかし、寒暖の変動が大きく、平年と同様に冬型の気圧配置が現れて晴れる日が多い時期と、低気圧や気圧の谷の影響を周期的に受ける時期があると予想しています。
また、寒気が強い時(とき)には日本海側からの雪雲が流れ込むところもありそうです。
これらの影響により、降雪量は平年並みになると予想しています。
関東甲信では南岸低気圧や気圧の谷の影響で雪の降る日があり、特に1月前半は内陸部を中心に積雪するおそれもあるとしています。
このため十分な備えが必要となりそうです。
降雪のピークは北日本の日本海側と東日本の太平洋側は1月前半に、東日本の日本海側と西日本が1月末から2月初めに、北日本の太平洋側とオホーツク海側は2月後半になるとみています。
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