スクリーンリーダー対応アプリ「特務機関NERV防災」が使いやすいスクリーンリーダー対応アプリ「特務機関ネルフ防災」が使いやすい
天気や防災情報を知ることができるアプリ「特務機関NERV(ネルフ)防災」をご存じでしょうか。
このアプリは地震、津波、噴火の速報や土砂災害、浸水害、洪水害の危険度といった防災気象情報を、利用者の現在地や登録地点に基づき最適化して配信するスマートフォン用サービス。
iOS、Android対応のアプリです。
位置情報を登録することで、自分がいる場所はもちろん、たとえば実家のあるエリアなどスポットの登録もできるのがポイント。しかもこのアプリ、スクリーンリーダーでも使いやすいのです。
国内最速レベルの情報配信
このアプリで提供する防災気象情報は、気象業務支援センターと接続した専用線からダイレクトに受け取ることで情報の信頼性を担保し、同社の独自開発技術によって国内最速レベルの情報配信を実現しているとのこと。
アクセシビリティ対応
同アプリのホームページでは以下のように書かれていました。
「これまで、色覚・視覚・聴覚のそれぞれ一つだけに頼らない情報の伝え方を探してきました。色だけに頼らず文字でも伝えること、文字だけに頼らず音声でも伝えることなど、最大限の注意を払っています。」サラッと書かれていますが、これってかなりすごいこと。
「スクリーンリーダー用レイアウト」を採用
同アプリはVoiceOverやTalkBackを使用しているユーザー向けに「スクリーンリーダー用レイアウト」を設定できるようになっています。
たとえば、ホーム画面のアメダス部分をタップしたときには「今の天気は晴れ、気温は23.6度、1時間降水量は0.0ミリ、湿度は71パーセント」、天気予報タブを表示した際には「今日は、くもり一時雨の予報です」「今日の最高気温は32度、最低気温は26度となる見込みです」などと読み上げます。
VoiceOverで使ってみた
実際にiPhoneのVoiceOverを使って操作してみました。
ある程度期待していましたが、いい意味で期待を裏切る使いごこちの良さでした。なんとサクサク読めること! わたしが特に感動したポイントを2つ紹介します。
スクリーンリーダーの設定方法
アプリを起動し、画面の下にある「メニュー」から「各種設定」の「表示設定」を開き、画面の下のほうの「スクリーンリーダー用レイアウト」で設定できます。
単位の読み上げも正確
スクリーンリーダーは単位の読み上げが苦手です。
スクリーンリーダーの種類にもよりますが、cm「センチメートル」を「シーエム」、g「グラム」を「ジー」と読み上げたり。
ましてや天気になると「℃」や「m/s」「hPa」など単位のオンパレード。これをそのまま読み上げるとしたら…考えただけでぞっとします。
どんな読み上げをするのだろうと思っていましたが、正確な読み上げで感動しました。
ちなみにとくになにもせずにiPhoneのVoiceOverで読み上げると、秒速30メートルを「30メートルすらっしゅエス」、ヘクトパスカルを「えいちぱ」と読みあげました。
図や表(ひょう)の読み上げもわかりやすい
こちらもスクリーンリーダーあるあるですが、図や表(ひょう)の読み上げもけっこう苦手です。
仮に正しく読み上げたとしても、伝わるように読み上げるかは別の問題。しかしこのアプリ、ただ正確に読み上げるだけではなく、きちんと伝わるように読み上げていました。
たとえば、各地の天気。雲りや晴れなどを図で、最高気温や最低気温をテキストで表示していますが、図の部分も最高気温、最低気温も「東京の天気は晴れ、ときどきくもりで、最高気温は35度、最低気温は28度です」のようにわかりやすく読み上げています。
もちろん、これ以外のテキスト情報も誤読がほぼなく非常に読みやすいです。
通常、これだけ図や表(ひょう)が盛り込まれていればかなりの読み間違えが発生しそうなものですが、私の見る限りかなり正確に読み上げています。
わたしたちも日々、スクリーンリーダーを使いながら文章作成をおこなっています。だからこそだと思いますが、わたしたちが文章を作成するときに気をつけていることはもちろん、こまやかな部分まで行き届いた設計で、挙動を確認しながら感動してしまいました。
このアプリ、おすすめです。
「特務機関NERV(ネルフ)防災」アプリダウンロードページURLは以下から
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