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墨字と点字でいっしょに読める!センシーの点字つき絵本

本棚に並んだ絵本を背景に、手元に一冊の絵本がうつった写真。墨字の英語でウェイティングとかかれており、点字でも表記されています

2024年3月にアメリカでおこなわれた世界最大級のアクセシビリティ関連のイベント「CSUN(シーサン)」で気になった商品を紹介します。

 

SENSEE(センシー)という企業から発売されているこの絵本、どこが違うかわかるでしょうか?

一見すると普通の絵本に点字がついているだけ…のようにみえますが、ありそうでなかったしかけがたくさん詰め込まれた絵本なのです。

 

センシーとかかれたブースの写真。白い壁には本棚、そしてセンシーと黒い英語でかかれています。とてもスタイリッシュな空間です
ブース

 

墨字(すみじ)と点字が同じページに書かれている

墨字(すみじ)とは、簡単に言うと紙に書かれたり印刷された文字のことを指します。こちらの絵本は墨字と点字が同じページに書かれているのが特徴。

さらに絵本によっては墨字と点字をずらした位置に印刷しているものもありました。これはつまり、点字ユーザーと晴眼者(せいがんしゃ)がいっしょに読むことができるということ。日本でもこうした絵本はちょこちょこ見かけますが、こうしたユニバーサルな絵本って素敵ですよね。

 

絵本を開いた写真。墨字で書かれたテキストとずれた位置に点字がうたれています。なお、すべて英語です
同じページに書かれています

 

単語がまとまっている

絵本のなかに登場するメインの単語が、ページのはじめに墨字と点字でまとめて紹介されています。物語を読む前に必要な単語を予習できるとは、なんとも画期的です。

 

絵本を開いたページの写真。ワードブックとかかれたページには、たとえば「Envelope」「Exclaim」のように単語がすみじと点字で書かれています
漫画の単行本の冒頭に登場人物の紹介があるのと同じような感覚…なのでしょうか

 

インクにもひと工夫

小さい子あるあるのひとつが、本を口にくわえたり、かじったりしてしまうこと。こちらの絵本はなんとソイインクでプリントされているのだとか。

 

絵本の背表紙(せびょうし)にも点字が

絵本の表紙だけでなく、絵本の背表紙(せびょうし)にも点字がついています。これがあることで本棚にたくさんの絵本が並んでいるとき、点字ユーザーが本を出して表紙をさわって確認せずともどの本がどこにあるかがわかります。

 

絵本が並んだ本棚の写真。すべての絵本のせびょうしに点字がついています。そのうちの一冊の展示をひとさしゆびでさわっている様子の写真です
よく見ると点字が

 

日本語の点字つき絵本は、いまのところ展開されていないそうですが、いつか日本にも上陸してほしいですね。

 

SENSEEのページURLは以下から(海外のウェブサイトへつながります)

https://www.senseebooks.com/

 

本文ここまで

 

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