触れて、見て読む。「バリアフリーカレンダー2024」がリニューアルして登場ふれて、みて読む。「バリアフリーカレンダー2024」がリニューアルして登場
箔押しや点字といった特殊印刷加工を手掛ける、しんびどうてづかはくおしじょは、凸凹の数字をみたりふれたりすることで、視覚障害のある人とせいがんの人がともに使える「バリアフリーカレンダー2024」を11月中旬から順次発売します。
バリアフリーカレンダーは2015年版から販売を開始した人気商品で、来年版で10年目を迎えます。リニューアルして登場する「2024年版」はどんな特徴があるのでしょうか。ちょっと探ってみました。
バリアフリーカレンダーとは、「浮き出し加工」と呼ばれる独自技術により真っ白い紙面に暦が立体的に配置された、触れて読むことができるカレンダーのことです。2020年に開催された「第29回日本文具大賞」ではデザイン部門の優秀賞を受賞しており、視覚障害のある人、晴眼の人、点字の読める人、読むことが難しい人などさまざまな人が一緒に使えるのが特徴です。
大きさは250ミリ×高さ350ミリ(金具含まず)で、価格は税抜き3,600円。売上げの一部は、盲導犬育成施設の公益財団法人 アイメイト協会へ寄付されます。
リニューアルによりクリア箔が追加され、触り心地が変化
2024年版では数字や曜日をクリア箔で捺した用紙に、浮き出し加工を施しました。文字に艶やかなクリア箔が加わることにより、従来版よりも視認性が高まりました。
また、ぢのかみしつとの違いによる触りごこちの変化がうまれ、読みやすさの度合いが一段と向上したとしています。点字関連施設の関係者やロービジョンの人に2024年版の試作を見てもらうと、「さらに読みやすくなった」との声があがったという。
視覚障害のある人のなかで点字が読める人の割合は1割程度とされています。さらに加齢や病気により中途で視覚障害になる人も増加しているという。視覚障害になる以前に目で読んでいた数字のカタチを浮き出すことで、誰もが一緒に使えるようになっているとのこと。
読みやすい工夫はほかにも
数字フォントには、触ったときの読みやすさと視覚的な美しさを兼ね備えた「フォアフィンガー書体」が使われています。
祝祭じつの日付の下には点線の点字がつけられており、その日が祝祭じつであることの目印になるという。暦のかぶには曜日の点字が表記されており、曜日を探る手の動きを少なくすることができるそうです。さらにかぶには祝祭じつの日付と何の日であるかがわかる点字も表記されています。
付録として小冊子「点字のしくみ」がついてくるので、カレンダーの点字を読んでみるなど、普段点字に触れる機会がない人も学習の機会になりそうです。
「バリアフリーカレンダー2024」取扱店は以下の6店舗
日本点字図書館
住所 東京都新宿区高田馬場1-23-4
電話 03-3209-0241
https://www.nittento.or.jp/
inoya.
住所 北海道札幌市豊平区月寒東5条14丁目1-1 リージェント514(1階)
https://www.inoya-sapporo.jp/
おうんかい
住所 東京都新宿区高田馬場4-11-14-12
http://ounkai.jp/
カキモリ
住所 東京都台東区三筋1-6-2 1階
https://kakimori.com/
けいぶんしゃ一乗寺店
住所 京都府京都市左京区一乗寺払殿10
https://www.keibunsha-store.com/
橙書店
住所 熊本県熊本市中央区練兵町54 松田ビル2階
https://zakkacafe-orange.com/
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