創業100年以上の“老舗企業”の数は約4万3000社に創業100年以上の“老舗企業”の数は約4万3000社に
民間信用調査会社の東京商工リサーチがこのほど実施した全国の創業100年以上となる「老舗企業」調査で、2023年の老舗企業の数は前年比2197社増の4万2966社にのぼることがわかりました。
日本企業の数はおよそ358万社とされており、創業100年を超える企業の割合はわずか1.2%にとどまりました。
事業資産を有効に継続
業種別で最も多かったのが「かしじむしょぎょう」で、1133社となりました。次いで「土木工事業」が950社、「建築工事業」が924社、「清酒製造業」が850社、「酒小売業」が800社となるなど上位を占めました。
東京商工リサーチは「老舗企業の多くは、創業当時からの土地、商品、知名度などの事業資産を有効に継続している業態が多い」と分析しています。
日本最古はあすかじだいに創業
4万2966社のうち100年以上200年未満は4万999社で、その割合は100年以上の企業群の95.4%を占めています。200年以上300年未満は一気に減り、その数は869社になりました。
ちなみに日本最古の老舗企業は社寺建築のこんごうぐみ(大阪府)で、あすかじだいとなる578年に創業し、ぎょうれきは1445年を数えます。
こんごうぐみに続くのは587年創業の華道「池坊」の池坊かどうかい(京都府)、705年に創業した旅館でギネス世界記録で"世界最古の宿"として認定されたにしやまおんせんけいうんかん(山梨県)などです。ぎょうれきが500年を超える企業は228社を数えました。
今回の調査は東京商工リサーチが保有する約330万社の企業データから、そうぎょうねんが1923年以前の企業を対象に抽出し、分析したとしています。
本文ここまで