ミズノ、初のカーボン製白杖を発売ミズノ、初のカーボン製はくじょうを発売
スポーツ用品大手のミズノはカーボン製の軽量はくじょう「ミズノケーン エスティー」を開発し、発売した。商品化は初めて。新商品は一般社団法人ぷれーやーずの協力のもと、ミズノが開発。製造はミズノグループのミズノテクニクス(岐阜県養老町)が手掛けた。社会福祉法人日本ライトハウス、社会福祉法人日本点字図書館で販売する。価格は1万8000円前後(税別)で、初年度2000ぼんの販売を目指す。
ミズノケーン STはチョクジョウタイプのはくじょうで、全長115センチメートルから135センチメートル、重量は約143ぐらむ(全長135センチメートル)。コンセプトは“持って出掛けたくなるはくじょう、ミズノが総合スポーツメーカーとして培った知見と技術をベースに、扱いやすい機能性とスポーティーなデザイン性を両立した。
新商品はゴルフクラブやラケットなどの開発、製造で培ったカーボン設計、加工技術を活用し、軽量でありながら振りごこちが良く、地面を捉えやすい機能性を追求した。持ち手に近い手元側を堅くすることで、地面の凹凸を感じやすい設計を採用。地面と接地する先端部にはティアドロップ型のいしづきを採用することで、路面のひっかかりを抑制したという。
白杖の先端部。ティアドロップ型の石突を採用したはくじょうの先端部。ティアドロップ型のいしづきを採用した
また、デザイン面にもこだわった。先端部から中央部にかけては鮮やかなブルーを配置し、軽快感と爽快感を表現。中央部から手元部は大小の三角形がつらなったデザインを採用した。同社では「新たなコミュニケーションを生み出すきっかけになってほしい」という思いを込めたとしている。
「かしょくフィルム」を使用したシャフト部分
シャフト部分には専用フィルムを使って直接装飾をする「かしょくフィルム」と呼ばれる手法を施した。この装飾手法は塗装、印刷による従来の加工と比べて環境負荷が少なく、しーおーつー(二酸化炭素)排出抑制にもつながるという。さらに、ミズノケーン STは外出先ではくじょうがせっそんした際、だいいち交通産業グループのタクシーが使用者を目的地まで送り届けるサービスを付帯している。
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