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2024年の企業倒産件数、11年ぶりに1万件超え

ビルが立ち並ぶ東京都内の街並み

 

2024年の国内企業の倒産件数が11年ぶりに1万件を超えたことが、信用情報サービスを提供する東京商工リサーチの調査でわかりました。

負債総額が1000万円以上の企業倒産は件数ベースでは前年比15.1%増の1万6件、負債総額ベースでは前年比2.4%減の2兆3435億円となりました。

企業倒産件数は3年連続で前年を上回り、2013年の1万855件以来の高い水準となりました。

一方、負債総額は3年連続で2兆円台に乗せたものの、3年ぶりに前年を下回りました。

負債総額が2023年実績を下回った要因について、1000億円以上の大型倒産が2023年は2件ありましたが、2024年は1件にとどまったためと分析しています。

 

中堅規模の倒産が増加

 

負債規模別の倒産件数は「負債1億円以上5億円未満」が前年比15.3%増の2001件、「負債5億円以上10億円未満」が前年比21.0%増の305件、「負債10億円以上50億円未満」が前年比11.3%増の187件となっており、中堅規模の企業倒産が増加したとしています。

もっとも、「負債1億円未満」の倒産が大半を占めており、件数は前年比15.1%増の7478件と、その割合は全体の74.7%にも達しています。

2025年も企業倒産は増加傾向が続きそうです。

光熱費や原材料の価格高騰、賃上げ、金利上昇など、企業を取り巻く環境に明るい兆しは見えていません。

引き続き経営体力が脆弱な中小・零細企業を中心に倒産が広がっていきそうな気配です。

 

 

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