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海外事例に見る、コンサートのアクセシビリティ

フェスのイメージ画像。ライトに照らされ大勢の人がもりあがっているシルエットがうつっています

海外のウェブニュースを読んでいたら、アクセシビリティに関するすてきな記事を見つけました。

 

ブラジルのロックフェスで、手話通訳が登場

ブラジルのリオデジャネイロで開催された「Rock in Rio」。ラテンアメリカ最大のフェスティバルの ひとつで、数万もの人が集まる巨大ロックフェスです。

2024年のヘッドライナーを務めたKaty Perryの楽曲で、40年続くこのイベントで初めて手話通訳が行われました。通訳さんもこの場に相応しいノリノリのルックスで手話通訳をつとめていたそう。

それだけでなく、聴覚障害者や同伴者をステージのすぐそば、スピーカーに近いエリアに招待したそう。音楽が脈動しているのをからだで感じられるようにとの配慮からでした。

日本でも手話を使ったコンサートで風船が配られているのを見たことがありますが、これも風船から伝わる振動でリズムを体感できるようにという配慮でしょう。

 

後押ししているのは法律?

ブラジルでは2015年にインクルージョン法が成立され、ブラジル全土のフェスティバルやコンサートに通訳が登場し始めているそうです。

また、2024年は同イベントが視覚障害者向けにはじめて音声解説イヤホンを提供した年でもあったのだとか。参加してみたくなりました。

 

参考記事(海外)は以下URLから

https://apnews.com/article/brazil-sign-language-intepreters-rock-rio-accessibility-disability-7dfcf27e39440881b216fc105d55b100

 

日本でのこういったコンサートはまだあまり見かけませんが、日本国内でも同じようなコンサートはあるのでしょうか。調べてみました。

 

Coldplayのワールドツアー

調べてみると、真っ先にヒットしたのがColdplay。

「持続可能なツアー」「インクルーシブ&アクセシブル」をかかげたコンサートで、地球環境や障害者に配慮したワールドツアー。

2023年11月には日本でも公演されていました。日本でも話題になっていたので、ご存じの人も多いかもしれません。

このコンサートでのアクセシビリティ対応が素晴らしく、すべてのショーにおいて地元の手話通訳者と、耳の不自由なゲストには振動を伝えるベストを用意し、ボーカルのクリス・マーティン本人が手話を使って歌唱する演目も一部にあったといいます。

 

感謝の意味をあらわす手話をしている女性の写真。むねのしたあたりで手のひらがしたになるように右手をグーにし、左手わ手のひらが右になるようにパーにしたうえで小指のつけねあたりが右手の手首にあたるようにします。少しことなりますが、ウルトラマンのシュワッチのポーズのイメージに近いかもしれません。そのまま左手をうえにあげると、ありがとうという意味の手話となります
手話のイメージ

 

感覚過敏の人には感覚バッグや移動式感覚避難ステーションを提供していたほか、実際に参加していた友人によると、車いす用のスペースもしっかりかくほされていたとのこと。

さらに、見えにくさのあるゲストには、開演前にタッチツアーをおこなうという徹底ぶり。

正直これを聞いただけでファンになりそうだし、わたし自身、気がつけば次回の公演を調べていました。

 

日本では?

ここまで読んで「海外の話でしょ」と思ったかたもいるかもしれませんが、日本でも少しずつ広がっているように感じます。

こういう仕事をしているからかもしれませんが、コンサートだけでなく、メディア向けの発表会やカンファレンスでも一部、手話通訳やリアルタイム翻訳を使った発表を見る機会が少しずつ増えてきました。

あしらせのメディア向け発表会のフォトセッションで記者からクロックポジションが出てきたときは時代の変化を感じました。

これからもっと、アクセシブルなコンサートや発表が増えていきますように。

 

参考記事

ビックカメラ、そして世界へ。「あしらせ」の進歩がとまらない!

 

本文ここまで

 

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