このサイトはテキストサイズとハイケイショクを選ぶことができます。

また、クッキーを使用して設定を一定期間、保存しています。

拒否した場合は、設定が保存されません。

設定はパソコンの場合はページはじめに変更メニューがあります。

スマートフォンの場合はメニューボタンから変更できます。

“3歳児神話”、「科学的根拠なし」

保育園のテーブルのうえで「ままごと」をして遊ぶ児童

 

これまで日本では子どもは3歳までは家庭において母親の手で育てないとその後の成長に悪影響を及ぼすといういわゆる「3歳児神話」がまことしやかにささやかれていました。

こうした神話に合理的な根拠がないことは厚生労働省が言及しています。

しかし、現在でも完全に払拭されているとはいえません。

東北大学大学院の研究グループはこのほどこの「3歳児神話」を真っ向から否定できるような研究成果をまとめ、発表しました。

今回の研究によると、保育施設を1歳未満から利用していた子どもは3歳まで利用しなかった子どもと比べて、3歳時点で発達が良く、コミュニケーション能力などが高いことがわかったとしています。

 

「ネガティブな印象を払しょく」

 

今回の研究ではエコチルと呼ばれる子どもの健康と環境に関する国の調査に参加した約4万人のデータを活用して、保育施設の利用と子どもの発達などについて解析しました。

その結果、1歳未満から保育施設を利用していた子どもは、3歳まで保育施設を利用しなかった子どもと比べて、「コミュニケーション」「粗大運動」「微細運動」「問題解決能力」「個人社会スキル」の5つの領域で3歳時点での発達がよいことがわかりました。

研究グループは今回の研究について、「早期の保育施設利用に対するポジティブな効果が示されたことで、科学的な根拠に欠けるネガティブな印象が払しょくされることが期待されます。ただ、保育施設と家庭での子育ての双方にそれぞれメリットがあるのは言うまでもありません。今回の結果が、保育施設を利用しない家庭での子育てを否定するものではありません」と指摘しています。

 

本文ここまで

記事一覧

TOPに戻る