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ぶどう糖が含まれるラムネ菓子を食べると、注意りょくが向上?!

皿の上にのった白、ピンク、紫、黄色などのいろが付いたラムネ菓子の写真です

ぶどう糖が含まれるラムネ菓子を食べると注意力(りょく)と集中力(りょく)が向上する。

 

菓子メーカー大手の森永製菓はこのほど自治医科大学医学部の監修、芝浦工業大学システム理工学部生命科学科との共同研究で、こんな研究成果をまとめました。

研究グループはラムネ菓子のおもな成分である「ぶどう糖」を経口摂取すると、ポジティブな気分で認知テストに取り組み、一部の脳活動が活性化することが分かりました。

また、必要な情報のみを選択し,それ以外の情報はノイズとして捨てる能力である「選択的注意力(りょく)」の向上に寄与することも示されたとしています。

 

ぶどう糖は脳機能の維持に重要な役割

 

ヒトの脳はぶどう糖を主なエネルギー源(げん)としています。

このため、ラムネを食べると、ヒトの周囲に注意をそらされることなく、課題に集中する能力である「実行的注意力(りょく)」や「情報処理速度」などが向上することが明らかになっています。このため、ぶどう糖の摂取は脳機能の維持に重要な役割を果たしているとされています。

しかし、こうした能力が向上する時の脳活動や心理状態については十分に解明されていませんでした。

そこで、ラムネを摂取して認知テストに集中して取り組むと、脳活動や認知テストスコアが向上するのか調べることにしました。

 

成人男女を対象に試験

 

今回の研究は成人男女22人を対象に、ラムネを摂取した時の認知機能や脳活動、自律神経活動、心理状態へあたえる影響を評価する方法として、「クロスオーバー試験法」を活用しました。

試験食品はぶどう糖90%含有のラムネと、ぶどう糖が含まれていないラムネ風味(ふうみ)のプラセボ29グラムを用意し、参加者は日を変えて両方の試験食品について測定をおこなったとしています。

認知機能、心理状態、自律神経活動の測定を試験食品の摂取前と摂取(せっしゅ)30分後にそれぞれおこない、その変化量を調べてみました。

 

「関連性やメカニズムは未解明(みかいめい)」

その結果、ラムネ摂取時(じ)はプラセボ摂取時と比べて、「選択的注意力(りょく)」の指標であるフランカー課題の正答率が有意に上昇し、その時の脳血流(のうけつりゅう)が有意に増大したことなどが明らかになりました。

研究グループは「本研究では集中して認知テストに取り組んでいる時に脳の一部の活動が活性化していることを現象として捉えることができました。しかし、それらの関連性やメカニズムについては未解明(みかいめい)な点も多く、今後のさらなる研究が望まれる」としています。

 

 

本文ここまで

 

 

 

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