約7割が熱帯夜で体が不調に 熱帯夜での快眠には「エアコンはつけっぱなし」約7割が熱帯夜で体が不調に 熱帯夜での快眠には「エアコンはつけっぱなし」
うだるような暑さが続いています。
日本列島では多くの地域で猛暑日や熱帯夜が増加傾向にあり、熱中症のリスクは一段と高まっています。
そんな中、空調機器大手のダイキン工業がこのほど20代から60代の男女530人を対象に「熱帯夜の睡眠時の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査」を実施したところ、
熱帯夜の睡眠時や起床時に「体の不調を感じたことがある」と回答した人の割合が69.2%にものぼることが分かりました。
こうした不調は熱中症の初期症状の可能性があり、帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長の三宅康史(みやけ・やすふみ)氏は、「熱帯夜、体調に違和感なく入眠したにもかかわらず睡眠時や起床時に体の不調を感じた場合、軽い熱中症の可能性も疑ってみてほしい」と呼び掛けています。
熱帯夜の暑さを和らげるアイテム
同調査では熱帯夜の暑さは76.2%の人の睡眠の妨げになっている可能性があることも明らかになりました。
熱帯夜の暑さによる悩みを聞いたところ、トップは「暑くて目が覚める」で、回答率は45.5%にも達しました。次いで「なかなか寝付けない」が33.0%となりました。
こうした熱帯夜の暑さを和らげるアイテムとして欠かせないのはエアコンです。
熱帯夜の睡眠時には、81.6%の人がエアコンを使用していることがわかりました。
熱帯夜にエアコンを使っている人に使い方を聞いたところ、「朝までつけっぱなし」(以下つけっぱなし運転派)は46.1%だったのに対し、「タイマー設定をして、寝ている途中で切れるようにしている」(以下切(きり)タイマー運転派)が43.5%と、その割合は拮抗する結果となりました。
同社は「つけっぱなし運転派」と「切(きり)タイマー運転派」には節電意識や睡眠時の困りごとに対する大きな差は無く、習慣の違いと言える」とみています。
夏の睡眠時、エアコンをつけていないと室内の温度や湿度が徐々に上昇し、熱中症への警戒が必要な環境になるとされています。
こうした熱中症のリスクの評価には「暑さ指数(WBGT)」と呼ばれる指標が活用されるとしています。
同社は「エアコンを朝までつけっぱなしにしておくと、一般的に熱中症の危険性が少ないといわれる程度の暑さ指数に抑えることが可能になります。気温や湿度が高い日は、エアコンをタイマーで切るよりも朝までつけっぱなしにした方が、快適な睡眠にもつながります」と指摘しています。
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