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油脂を使用した加工食品をよく食べる人は健康リスクに注意!

テーブルの上にならんだハンバーガーやフライドポテトなどの油脂を使用した加工食品の写真です

油脂を使用した加工食品や調理済み食品などをたくさん食べる人は健康リスクが高くなることを、日本女子大学らの研究グループはこのほど実施した研究でつきとめました。

加工食品や調理済み食品、外食料理をよく食べる人は栄養素の摂取バランスがかたより、脂質代謝に異常が生じるとしています。

また、がんや動脈硬化性疾患のリスクとなる工業由来のトランス脂肪酸が血中(けっちゅう)に多いこともわかりました。

研究グループは「家庭以外で作られた食品や料理は、その質に注意しなければ健康リスクが高まる。これを利用する場合は不足する食品を補う必要がある」と指摘しています。

 

加工食品の摂取に警鐘

 

外食やファストフード、調理済みのテイクアウト料理、冷凍食品、フリーズドライ食品などの加工食品を利用する人は世界的に増加しています。

しかし、加工された食品にはこれまで使わなかった材料や成分が添加されており、がんをはじめとするさまざまな疾患の発症や死亡率と関連することが明らかになっています。

このため、こうした加工食品を摂取することに対し、警鐘を鳴らす人も少なくありません。

ただ、日本ではこれまでこれらの加工食品の摂取と健康状態との関連を調べた研究がなく、日本女子大らの研究グループが乗り出すことにしました。

 

「病態の悪化も」

 

研究グループは首都圏に在住する20代から50代の男女213人の食事調査と採血を行いました。

血液検査と血中(けっちゅう)脂肪酸濃度測定を行い、加工食品や外食などの料理の摂取状況と健康状態の関連について調べました。

その結果、油脂を使った加工食品や調理済み食品、外食料理を多用する人は、動脈硬化の予防に効果があるとされる魚、大豆、野菜、海藻、きのこ、果物、卵などの摂取が少ないことが明らかになりました。

その一方で、油脂や菓子類、甘い飲料を多く食べていることがわかりました。

さらに、食物繊維やビタミン、ミネラル、魚に多く含まれるエイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸の摂取も少ないことが明らかになりました。

血液検査では工業由来のトランス脂肪酸濃度が高いこともわかりました。

また、食物繊維と魚の摂取量がリン脂質中脂肪酸組成に反映されていることを確認したとしています。

研究グループはこうした加工食品をたくさん食べると、「病気の容態が悪化する恐れもある」と警鐘を鳴らしています。

 

 

本文ここまで

 

 

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