頭痛は大人だけの悩みではない。多くのこどもが「頭痛」を感じている 頭痛は大人だけの悩みではない。多くののこどもが「頭痛」を感じている
3人に1人以上の子どもが頭痛を感じることがある。
医薬品や健康食品などを手掛けるシオノギヘルスケアがこのほど7歳から14歳の子どもと子どもを持つ親、学校の先生ら計1200人を対象に実施した調査「こどもの片頭痛(へんずつう)に関する調査」で、こんな実態が明らかになりました。
頭痛は大人ならではの「悩み」として認識されがちです。
しかし、子どもも大人と同じように頭痛を抱え、それに悩んでいるようです。
5人に1人の親しか認識せず
調査では子どもに対し、「頭が痛い、もしくはだるい、重いと感じることはありますか。」と聞いたところ、「ある」との回答の割合は42%にも上りました。
一方で、子どもを持つ親に対し、「子ども特有の頭痛である小児片頭痛(しょうにへんずつう)について知っているか?」と聞いたところ、「知っている」との回答はわずか22.6%という結果にとどまりました。
3人に1人以上もの子どもが感じている「頭痛」について、わずか5人に1人の親しか認識していないことがわかりました。
約3割が「何もせず、我慢する」
また、「頭が痛いと感じることがある」と回答した子どものうち、30%が「週に1回程度」もの頻度で頭痛を経験していることもわかりました。
さらに、頭痛を感じている子どもに「学校生活において、頭が痛いと感じたときに、どのような行動をとりますか?」と質問しました。
すると、約3割もの子どもが「何もせず、我慢する」と回答しました。
このほか、「担任の先生に相談する」との回答も同じく約3割にのぼっており、ほとんどの子どもが「担任の先生に相談していない」という実態がうかびあがりました。
「何もせず、我慢する」と回答した理由については、「解決方法がわからないから」や「痛いというと仮病と思われるかもしれないから」などとの回答があったという。
頭痛の痛みはひとりで抱え込んでしまう傾向が強いようです。
子どもの頭痛、親の約8割は知らず
一方で、親に対し「小児片頭痛(しょうにへんずつう)の原因と対策について、第三者に相談したり自身で調べたことがありますか」と聞いたところ、「相談したり調べたことがない」との回答率は66.7%にも達しました。
また、親に対し「小児片頭痛(しょうにへんずつう)という小児特有の片頭痛(へんずつう)があること知っていますか」と質問したところ、77.4%もの親が「聞いたことがない」と回答したといいます。
こうした結果を踏まえ、親にとって、こどもの頭痛は身近なものではなく、その実態について正しく理解できていないことが鮮明になりました。
今回の調査について、同社は「親子でよりコミュニケーションをとり、こどもの症状に対して理解を深めることが大切です」と指摘しています。
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