アメリカみやげにも!CVSファーマシーのインクルーシブデザインツールアメリカみやげにも!CVSファーマシーのインクルーシブデザインツール
アメリカ最大の薬局チェーンのひとつ、 CVS ファーマシー 。
2024年3月に開催されたCSUN(シーサン)のブースで出会ったツールがとても素敵でした。
今回紹介するのは、2023年1月に導入された、消費者がいつでも自分の方法でセルフケアを実践できるように生まれたブランド、one+other(ワン・アナザー)。障害者コミュニティのメンバーと協力して実際の経験に基づいて設計されたという、これらの商品は、手に取りやすい価格になっているのもポイントです。
実際に、運動能力や器用さに問題がある100人を対象とした調査では、62%がつめきりやピンセットの使用が困難であると回答した、という結果がでているそう。
使いやすさにこだわって作られた商品
これらの商品には、幅広のオープンハンドルやすべりにくく握りやすいシリコンパターンといったオリジナルの質感になっており、使いやすさにこだわって開発されています。
濃いピンクの箱に、ツールはどれも淡いブルーがメイン。色のコントラストも考慮して設計されているのが伝わってきます。今回、会場で見つけたのは次の5種類。
先端が丸いハサミ (14.99ドル)
「ROUNDED TIP SCISSORS」とかかれたこの商品は、鼻や耳、ひたい、顔の毛をカットするツール。
持ち手が丸みを帯びており、グリップ部分には握りやすいように凹凸のまるい模様がついています。はさみの先端が丸くなっているのも特徴です。少ない力でカットできるようになっているといいます。
ハーフジョーキューティクルニッパー (16.99ドル)
「HALF JAW CUTICLE NIPPER」とかかれたこの商品は、爪と皮膚の境目にある甘皮(あまかわ)の処理ができるというもの。こちらも少ない力でカットできるようになっているそう。
先に登場した「先端が丸いハサミ」と形状がよく似ていますが、こちらはグリップ部分の凹凸の模様が十字のようになっており、さわった感触で違いがわかります。
つめきり+キャッチャー (9.99ドル)
「NAIL CLIPPER + CATCHER」とかかれたこの商品は、いわゆる「つめきり」。
使い方は日本でよく見かけるつめきりとほぼ同じように見えますが、異なるのは日本の”細いレバーの部分”が丸みをおびていて、やや大きくなっていること。持ちやすさに特徴があります。レバーのうちがわに大きめの爪やすりもついています。
斜めピンセット (9.99ドル)
「SLANT TWIEEZER」とかかれたこの商品は、先端が斜めになったピンセットです。
ピンセットというと、細くて長い部分を持つイメージですが、こちらのピンセットはグリップの部分が大きめになっており、持ちやすいうえにつまみやすくなっています。ちょっと白髪(しらが)を抜きたいときなんかに重宝しそうです。
グリップ部分の凹凸の模様は丸と十字を合わせたものになっており、ほかの商品と区別しやすくなっています。
軽石(かるいし) (6.49ドル)
「PUMICE STONE」とかかれたこの商品は、なんと軽石(かるいし)。
濡れた肌に使用するこの商品は、足をぬるま湯にしばらく浸して肌を柔らかくしてから、円を描くようにこすって使います。上部にハンドルがついていて、持ちやすくなっています。保管用の吸盤もついています。
パッケージも秀逸
驚いたのは、パッケージのあけやすさ。
せっかく使いやすい商品でも、パッケージがあけにくかったらガッカリですものね。
パッケージ上部から開封しようとしたのですが、「底を見よ」と書かれていたので言われたとおり見てみると…。ポッキーなどの箱のような、左右からぺりぺりむくタイプのタブがついていました。
すると、なんと商品が入っているプラスチックのケースから糸でできた輪っかが。これってもしかして。
あまりの感動に、写真を撮らずにいられませんでした。ここまで考えて作られているなんて。
すべての商品がこうなっているわけではありませんでしたが、ちいさめの商品、すなわちプラスチック容器が取りだしにくいものにこの輪っかがついているようです。この心づかいが素敵。
今回紹介したもの以外にも、このシリーズには多くのラインナップがそろっているそう。ほかの商品も気になりますね。
CVS HealthのプレスリリースURLは以下から
※商品の価格は上記のプレスリリース発表時のものです。
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