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あなたのペットボトルのあけかたはどのパターン? 「ぎゃくつつにぎり」は筋力ていかのサイン

ペットボトルのせんをあける女性。ペットボトルの握りかたで筋力の低下がわかるという

 

 

飲料おおてのいとうえんと鹿児島だいがく医学部の研究グループはこのほど実施した共同けんきゅうで、こうれいしゃがペットボトルを開栓する動作で、筋力ていかのサインがわかることを確認しました。

こうれいしゃが「ぎゃくつつにぎり」と呼ばれる握り方でペットボトルを開栓していると、筋力低下のサインとしてみることができるようです。

同社は「ペットボトルの開栓どうさが筋力ていかのサインを簡便に把握できる方法として推奨し、健康ちょうじゅに向けたフレイル予防の活動につなげていきたい」と意欲をのぞかせています。

 

にぎりかたと筋力ていかの関係

 

厚生ろうどうしょうがまとめた2022年の「国民せいかつ基礎ちょうさ」によると、介護ほけんほうにより「ようしえん」と認定されたひとのおもな原因のトップは「関節しっかん」でした。

続く2位は「高齢による衰弱」、3位が「骨折・転倒」となっており、加齢にともなう「筋力の低下」が原因のひとつと考えられるものが上位を占めています。

そこでいとうえんらの研究グループはこの筋力ていかのサインを早期に認識するため、世界てきに普及している「ペットボトル」のあけかたによって簡便に把握できるかを検証することにしました。

もっとも、ペットボトルの開栓に困難さを感じることは筋力ていかと関係しているとの報告がありますが、ペットボトルのあけかたはひとによってことなります。

このため、研究グループは開栓の方法によって筋力の低下がわかるかのうせいがあると仮説をたてました。

この仮説をもとに、ペットボトルのあけかたと筋力ていかの関係せいを科学てきに検証するため、特にキャップをあける際の握りかたと筋力ていかの関係を調査しました。

 

にぎりかたはよんパターン

 

今回の試験は2021年にかごしま大学とかごしまけん・たるみしが協働しておこなっている研究で、地域ざいじゅうの65歳いじょうのこうれいしゃ336人を対象に研究をおこないました。

さんかしゃにはみかいせんのペットボトルを着席した状態で、いつもどおりの方法であけてもらいました。

その際のキャップの握り方を「そくふくつまみ」、「ぎゃくつつにぎり」、「つつにぎり」、「さんしつまみ」のよっつのパターンに分類しました。

その結果、もっともおおかったのが「そくふくつまみ」で、73.8%のほとがこの方法で開栓していました。

次いで「ぎゃくつつにぎり」が16.4%、「つつにぎり」が6.0%、「さんしつまみ」が3.9%となりました。

 

4タイプのペットボトルのにぎりかた。右が「ぎゃくつつにぎり」、左上が「そくふくにぎり」、したひだりが「そくふくにぎり」、したみぎが「さんしにぎり」となっています

 

 

また、筋力はききての最大あくりょくを測定しました。

性別ごとのデータを小さい順に並べ、初めから数えて25%の位置にある数値が定量データを区切るためにもちいる基準のあたいであるカットオフ値としました。

今回の試験では男性27.8キログラム、女性18.4キログラムをカットオフ値とし、このカットオフ値を下回ると「筋力低下」と判断しました。

これらを分析した結果、「ぎゃくつつにぎり」は「そくふくつまみ」とくらべて、筋力ていかと有意な関連が認められたとしています。

一方で、「つつにぎり」「さんしつまみ」では有意な関連は認められなかったと結論づけています。

 

本文ここまで

 

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