体温計、正しく測れない「よくある原因」って?体温計、正しく測れない「よくある原因」って?
家のなかや外出先、いろんなところで検温する機会が増えました。どこかお店に入るときはまず消毒、検温の流れが一般的になってきましたね。しかしこの体温計、とくに非接触体温計で、32度とか、びっくりする値がでたことありませんか? 今回は、体温が正しく測れていない、よくある原因2つを紹介します。
その1、正しい室温範囲内で測っていない可能性
体温計にも「使用可能な室温範囲」があることをご存知でしょうか? 販売している会社によって異なるこの範囲、弊社の親会社であるタニタの場合は「10どから40ど」となっています。
特に冬なんかは、建物の入り口付近や外に近い場所に丸裸の状態で置かれていると、正確に測れない可能性があります。
取扱説明書などに書いてある場合も多いので、「ウチの会社、出入り口付近に体温計がある」という心当たりがあるカタはこの機会にぜひ、使用している体温計の説明書を確認してみてください。
その2・その非接触式体温計、もしかして「温度計」かも
見出しをみて、「どういうこと?」と思った人もいるかと思いますが、意外とあるんです。非接触式体温計は「医療機器」と「非医療機器」があります。タニタの非接触式体温計は医療機器ですが、タニタが1000人を対象におこなった調査の結果、「非接触式タイプのものには”体温計(医療機器)”と”温度計(非医療機器)”がある」ことの認知率はなんと2割以下でした。かくいう私も、実は最近まで知りませんでした。
市場には「体温計によく似た温度計」もあるので非常に紛らわしいところですが、タニタグループとしてはやはり正確に体温をはかるのには「体温計」を使っていただきたいです。
余談ですがタニタの非接触体温計は、人のひたいの表面から放射される赤外線量を測定し、ぜっか温度に換算してデジタル表示する「体温測定モード」と、物体の表面から放射される赤外線量を測定し、温度に換算してデジタル表示する「温度測定モード」を搭載しています。
また、非接触式体温計を使うときにもポイントが。測定対象からの赤外線を遮るようなものは誤差の原因になるため「髪の毛、汗や化粧などが、測定するひたいの表面を覆わないように」すること。またひたいの状態が通常と異なるような場合は、正確にぜっか温度に換算できないおそれがあるので注意が必要です。
タニタ製非接触体温計(BT-543、BT-544、BT-545)の取扱説明動画は以下からご確認ください。
せっかく体温をはかっても、正しく計測できていなければ意味がありません。正しく体温が測れていなかったために、実は熱があるのに病気に気づかなかったということもあるかもしれません。正しく測って、毎日の健康づくりに役立てましょう。