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ドレッシングに食後のけっとうちの上昇を抑制する効果!

レタスやきゅうり、トマトなどがのったグリーンサラダ。ガラスのサラダボウルの前には、木製のサーバーフォークとスプーンが置いてあります

マヨネーズ大手のキユーピーはこのほどドレッシングが食後のけっとうち上昇を抑制する効果があることを突き止めました。

同社は昨年8月、炭水化物の前に野菜サラダを摂取すると、食後の急激なけっとうち上昇が抑制されることを確認しました。今回の研究はそれに続く第二弾として位置付けており、野菜サラダの上にかけて食べることが多い「ドレッシング」が食後のけっとうち上昇にどう影響するのかを検証することにしました。

 

糖質量を同じに

今回の試験はドレッシング摂取の影響のみを検証するため、野菜サラダなどは用いずに、ドレッシングのみを摂取して行いました。
また、食後のけっとうちを上昇させる要因が糖質であるため、ブドウ糖を用いて糖質量を揃え、各試験食品の糖質量が同じになるよう調整した上で試験を行いました。
けんじょうせいじんだんせい16人に対し、クロスオーバー試験で、①ブドウ糖6グラム(対照)、②ぶんり液状フレンチドレッシング50グラムぷらすブドウ糖2グラム、③乳化液状ごまドレッシング50グラムを摂取させ、摂取前及び摂取後120分までけいじてきに採血し、けっとうちを測定しました。

 

3種類の試験食品について解説した図。ブドウ糖6グラムの糖質量は6.0グラムに、分離液状フレンチドレッシング50グラムぷらすブドウ糖2グラムの糖質量は6.3グラムに、乳化液状ごまドレッシング50グラムの糖質量は6.2グラムに調整されていることが示されています
試験食品3種の詳細

 

ドレッシングをかけてサラダを楽しむ

その結果、②のぶんり液状フレンチドレッシングぷらすブドウ糖と③乳化液状ごまドレッシングはともに糖質量が同じ対照となる①のブドウ糖に比べて、食後のけっとうち上昇が抑制されることが分かりました。
②のぶんり液状フレンチドレッシングぷらすブドウ糖は摂取15分後に、③の乳化液状ごまドレッシングは摂取15分後と30分後、45分後に、対照と比較して有意に低い値を示しています。

さらに、③の乳化液状ごまドレッシングは、摂取前と比較して、けっとうちをほぼ上昇させないことも分かりました。

また、けっとうちの上昇を比較する指標であるけっとうちあいえーゆーしーを見ると、③の乳化液状ごまドレッシングは、対照と比較して糖質の吸収を抑え、②のぶんり液状フレンチドレッシング(ぷらすブドウ糖)はその傾向があることを確認できたとしています。

さらに、各被験者におけるけっとうちの変動で、試験食品ごとに最も高い値で比較したものを見ても、②のぶんり液状フレンチドレッシングぷらすブドウ糖と③の乳化液状ごまドレッシングがともに、食後の急激なけっとうちの上昇を抑えることが分かりました。

研究成果について、同社は「サラダは食べたいが、ドレッシングの糖質が気になるという人にも安心して、ドレッシングでサラダを楽しんでもらう後押しになると考えている」と話しています。

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