子どもの虫歯減少も、視力低下に歯止めかからず 子どもの虫歯減少も、視力低下に歯止めかからず
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文部科学省がこのほどまとめた2024年度の「学校保健統計調査」で、虫歯のある子どもの割合が減少の一途をたどっていることが明らかになりました。
虫歯がある子どもの割合は小学校で32.89%、中学校では26.50%、高校では34.70%と、新型コロナウイルス感染症の影響で調査時期が異なる2020年度から2023年度をのぞくといずれの年代も過去最低の水準となりました。
なお、虫歯がある子どもの割合が高かったのは1970年代末で、小学校、中学校、高校のいずれの年代も90%を超えていました。
虫歯のある子どもの数が激減している背景には、食べたあとはすぐに口をすすいだり、歯をみがいたりするといった生活習慣の改善によるところがあります。
また、フッ化物配合の歯磨き剤の普及なども虫歯の減少につながっているようです。
ゲームやスマホの見すぎ
一方で、子どもの視力低下に歯止めがかかりません。
同調査によると、視力が1.0未満の割合は小学校で36.84%、中学校で60.61%、高校で71.06%と、その割合は比較できる期間と比べて過去最多の水準になっています。
タブレット端末やスマートフォンの使用などで、近いところを長時間見つめ続けることが視力低下の要因の一つになっているようです。
文部科学省では子どもの視力低下を防ぐため、できるだけ外で遊んだり、スマホなどの画面から30センチ以上目を離したりするなど注意を呼びかけています。
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