クエタとロナが次のトレンド…かも? 新たに4つのSI接頭語が仲間いりクエタとロナが次のトレンド…かも? 新たによっつのえすあいせっとうごが仲間いり
k、M、G、m、n…これらは何をさしているでしょう?
スクリーンリーダーでは「けー」「えむ」「じー」「えむ」「えぬ」と読みあげてしまいますが、正しくはkが「キロ」、 Mが「メガ」、Gが「ギガ」、mが「ミリ」、nが「ナノ」と読みます。これでピンとくる人も多いかもしれません。
さらに身近な例でいうと、パケットの通信料やパソコンの容量でよく聞く、ギガとかテラ。ギガは10のきゅうじょう、テラは10のじゅうにじょうを指し、どちらもとっても大きい数字のときに使用するせっとうごです。
新たによっつのえすあいせっとうごが仲間いり
大きな量や小さな量を端的に記述するために、国際単位系(えすあい)において規定されている、単位の倍量・分量をじゅっしんすうであらわすせっとうじのことをえすあいせっとうごと呼びます。
例をあげると、台風の中心気圧を示すヘクトパスカルはヘクトがせっとうご、パスカルが圧力の単位です。ヘクトは10のにじょうをあらわすせっとうごなので、1へくとぱすかるは100ぱすかるということになります。
これまで10のにじゅうよんじょうから10のマイナスにじゅうよんじょうの範囲で定められていましたが、2022年11月15日から18日にフランスで開催された第27回こくさいどりょうこうそうかいで、10のさんじゅうじょう、10のにじゅうななじょう、10のマイナスにじゅうななじょう、10のマイナスさんじゅうじょうをあらわすえすあいせっとうごの、クエタ、ロナ、ロント、クエクトを新たに追加することが決定しました。もっとかみくだいて言うと、えすあいせっとうごのいわゆる「もっともおおきいもの」と「もっともちいさいもの」のなまえがさらに追加で決まったということです。
えすあいせっとうごの範囲が拡張されたのは、1991年以来、じつに31年ぶりのこと。昨今のデジタル情報量の急激な増加など、科学技術の発展が背景にあるといいます。
ギガやテラの制定は1960年
ギガもテラも、ここ10年くらいでよく聞くようになった単位ですが、どちらも1960年に制定されています。ギガは10のきゅうじょう、テラは10のじゅうにじょうです。意外と歴史がありますね。
ということは…近い将来、「クエタ」「ロナ」、「クエクト」「ロント」も当たり前に使われる時代が来るのかもしれません。私のように「クエタとロナって、なにかの登場人物?」なんてきかないようにしましょう。
計量標準総合センターURLは以下から
https://unit.aist.go.jp/nmij/info/SI_prefixes/indexS.html
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