SNSで話題の「ハリボーチョコマシュマロ」を食べてみたSNSで話題の「ハリボーチョコマシュマロ」を食べてみた
「ハリボーチョコマシュマロ」をご存じでしょうか。
はじめてその存在を知ったのは、2024年の2月ごろ。ちょっと硬めのグミで有名な、ハリボーシリーズのひとつ。
名前の通りだとすると、グミではなくマシュマロとチョコのようです。気になる。しかも、日本では買えないらしい。さらに気になる。希少価値もあいまってか、SNSで話題になっている。すごく気になる。マシュマロのまわりをチョコでコーティングしていて、おいしいらしい。これは食べてみたい。
ちょうど仕事で3月にアメリカに行く予定がありました。アメリカならなんでも売っていると思ったわたし。これは探すしかありません。昨年はLiquidDeathを探しにあちこち歩き回ったけれど、今年のお土産の本命は「ハリボーチョコマシュマロ」。きみに決めた。
いざアメリカへ
スイッチが入ったらとことんやるほうだと思います。朝から夕方、なかには夜まで続く長いカンファレンスの合間を縫ってスーパーやドラッグストアなどを回りました。
念のため、カンファレンスにいっしょに参加している日本人にも情報提供を求める徹底っぷり。仕事もこの勢いですればいいのにというのは、自分がいちばんよくわかっています。ここまでやっておけばひとつくらい手に入るはず…
というわけにもいかず。スーパーからコンビニまで5か所は回ったけれど、見つからないどころか、見つかる気配すらありませんでした。
そんなこんなで、カンファレンスが終了。終わったということはつまり、帰国までのタイムリミットが近づいているということ。まずい。収穫なしの危機かも。
もうここでなかったら終わりにしようと思って入ったお土産屋の店員さんにも協力してもらって探したけど見つからず。あえなく帰国しました。悔しい。
日本で3000円
往生際が悪いので、帰国しても探し続けていました。ネットで検索していたら、ついにAmazonで売られはじめているのを発見。ひとつ3000円くらい。えっ、3000円? いくらなんでも高すぎない?
SNSで改めて検索してみると…。依然として話題で、あまりの希少さに自分でハリボーチョコマシュマロ制作に取り組む「自作勢」が大量発生していました。もはや一種の祭りのよう。
こうなったら絶対に手に入れなければなりません。完全にスイッチが入ってしまいました。
目的のためなら手段を選ばないのがわたし。ここからは情報戦です。
本社の社長や前の職場でお世話になった人にも協力してもらい「アメリカでは現在は取扱いがないらしい」ことと、「買えるとしたらヨーロッパが濃厚」ということがわかりました。たしかに、ハリボーって本社がヨーロッパだしね。
オランダで発見
このときは執念で探していました。きっと目がギラギラしていたに違いありません。
気にかけてくれていた本社の社長から「海外の現地法人の人に聞いてみたら?」というアドバイスをもらったとき、すでにヨーロッパにいる社員にコンタクトをとって捜索してもらっていました。
そしてオランダのスーパーでひとつ3ユーロ台で買えることがわかりました。3000円で買わなくてよかった。
このとき、別の社員が日本からヨーロッパに出張することがわかり、日本まで持ちかえってきてもらえることに。わたし、ハリボーに呼ばれている気がする。
しかも、みんな嫌な顔ひとつせず協力してくれるなんて。このときほど、この会社にいてよかったと思うことはありませんでした。
捜索期間、数か月。紆余曲折、そしてたくさんの人の手を借りまくってようやく手に入れたハリボーチョコマシュマロ。さっそくひとつほおばりました。
グミっぽいのかなと思ったけど、まわりがあまいチョコで、そのなかがシュワっとふわふわのマシュマロ。いつものタフめなハリボーを想像して食べると、その柔らかさに拍子抜けしてしまいそう。
冷やして食べると、マシュマロにコーティングされたチョコがパリパリになって、こちらのほうがわたしは好みでした。そしてどこか優しい味に感じたのは、いろんな人の優しさにふれたからかもしれません。
もしヨーロッパに行くことがあれば、お土産に買って帰ると喜ばれることまちがいなしです。
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