冷凍食品のお弁当って実際どうなの?味の素のサブスク「あえて、」を食べてみた冷凍食品のお弁当って実際どうなの?味の素のサブスク「あえて、」を食べてみた
味の素から、まぜごはんの上におかずを詰めた、一食完結型の宅配冷凍弁当「あえて、」が2024年1月31日に登場。サブスクリプション型のサービスです。
冷凍食品のごはんのサブスクってあまり聞かないけれど「ぜんぶ冷凍食品ってどうなんだろう?」と思い、まずは購入してみました。結論から言うと、想像以上によかったです。
ありそうでなかった“オールインワン”
「あえて、」は、まぜごはん、メイン、おかずがひとつになったお弁当形式。ごはんものだけ、お惣菜だけ、主食だけ…といった冷凍食品はよく見かけますが、ごはんとおかずがすべてひとつにまとまっていて、しかもいろんな食材が使われているものはまず見かけませんでした。
それもそのはず。特許出願中の独自技術により、ごはんとおかずを詰めた一体型(いったいがた)の冷凍食品では難しいとされていた、ごはんのおいしさをキープすることも可能になっているそう。
栄養にもしっかり配慮
しかもこのお弁当、1食あたりの食物繊維、食塩相当量、仕込みのときの野菜の配合量が1日あたりの摂取目安の3分の1(さんぶんのいち)を目標に開発されているのが特徴。保存がきくのはもちろん、調理から片付けの手間だけでなく、サブスクリプションなのでお買い物に行く時間までも節約できてしまう、ほしいものが全部詰まったサービスになっています。
オンラインショップでサブスクリプションサービスに登録すると、20種類のなかからお弁当がまとめて自宅に届きます。
1回あたりに届くお弁当は6食、12食、20食から選べ、1食あたり1000円前後で購入できます。若干割高感もなくはないですが、タイムイズマネー派の人にはぴったりなサービスではないでしょうか。
届いた
今回、12食ぶんを購入しましたが、クールでダンボールにまとめて入って届きました。お弁当ひとつぶんの大きさは、だいたいA4用紙の半分くらい。
小さすぎず、大きすぎずのちょうどいい大きさで、積みあげて冷凍庫に収納できるのが地味に好感が持てます。そう、こういうところがすごく大事。
食べるまえにフタを少しあけて、電子レンジのボタンを押すだけ。
それにしても、こんなに簡単でいいのかしらと思うくらいのシンプルさ。電子レンジが何ワットかによってあたためる時間が6分から8分程度と異なったり、お箸やフォークなどのカトラリーは自分で用意する必要がありますが、逆に気をつけるのはそれくらいです。
お弁当のような長方形のケースに、ごはん、総菜がまとめて入っています。一度あたためただけで食べられるなんて、夢のよう。しかも均等にしっかり温まっていて感動。
冷凍食品だとどうしても揚げ物などのイメージがあるけれど、野菜もちゃんととれて、バランスも考えられているのがうれしい。味も、味の素の折り紙つきです。
まぜごはん、メインとおかずがまとまっていて満足感がありつつ、エネルギー量も500キロカロリー前後のものが多い印象。子どもから大人まで食べられるボリューム感でした。
メニューは全20種類
すべてに共通してまぜごはんスタイル、メインは肉、魚、中華、ハンバーグにオムライス、プルコギまでバリエーションも豊富で、全20種類のなかから好きなものを選んで購入できます。しかもメニューは3か月ごとにリニューアルを予定しているそう。
手軽さに加えて、食べ終わったらフタと容器を捨てるだけなので後片付けも簡単。自宅でのごはんにはもちろん、わたしは会社にもっていって「どうしてもおなかがすいたときの非常食」にしています。
とくにおいしかったもの3選
どれもおいしかったのですが、個人的にまたリピートしたいと思ったものを厳選して3つ、独断と偏見によりピックアップして紹介します。
和風ガパオ、コーンバターライス(483キロカロリー)
おかずには茄子のグリーンカレー煮、人参とナッツのスイートチリ和え、ピーマンの蒸し焼き。
食欲をそそるエスニックな香りに、メインのガパオのボリューム感、くどくない塩気と、ほんのりした甘さがちょうどいい。
甘さを感じたのはココナッツミルクパウダーが入っているからかもしれません。枝豆いりのまぜごはんとケンカしない味つけが絶妙です。
甘さ、酸味、塩気などのバランスがちょうどよくて、単品でたくさん購入できたらいいのに…と思うくらい好みでした。
月見スパイシーキーマカレー枝豆ご飯(441キロカロリー)
おかずには蓮根と茄子のチリナンプラー炒め、ブロッコリーのガーリックソテー、かぼちゃの素揚げ(すあげ)。
絶対おいしいことが確約されたようなネーミング。加熱すると、レンジからスパイシーな香りがして空腹が最高潮になりました。
ちょっぴりスパイシーなキーマカレーには、にんじん、まぜごはんの枝豆の食感があって気分もヘルシーに食べられました。れんこんやナス、かぼちゃも個人的にはちょうどいい分量と塩加減でどんどん食べ進められます。
冷凍食品という性質ゆえ、ブロッコリーやナスといった水分の多い野菜は食感がしんなりしてしまいます。そのぶんを補うかのように、れんこん、にんじんなどの根菜、豆類などで食べごたえをだしていて、さすがのひとこと。
よく考えたら「野菜を食べている感覚がしっかりある冷凍食品」ってありそうで珍しいのではないでしょうか。
揚げ海老タルタル、枝豆と干しえびのまぜご飯(416キロカロリー)
おかずにはカリフラワーのトマトソースがけ、茄子のハーブチーズ炒め、にんじんと紫キャベツのマリネ。
がっつり系ではこちらもおいしかったです。揚げエビのタルタルの、しっかりとした塩気でごはんがすすみ、ナスのハーブチーズ炒めで箸休めという感じ。カリフラワー、マリネで酸味を…といった具合。
ひたすらしょっぱい、といった単調さがなく、風味のバランスが整っていてさすがです。縁の下の力持ちのような存在のまぜごはんも、干しエビがいいアクセントになっています。
何度も言ってしまいますが、これだけ入っていても、一度あたためただけでしっかり均等に加熱されているのって本当に発明だと思います。
今後、これを超える冷凍食品のお弁当はあらわれるのでしょうか。
しいていうのであれば
しいていうのであれば、お弁当の種類によっては温めるとにおいがけっこう強めなこと、まとめて届くので事前に冷凍庫のスペースの確保が必要なことでしょうか。とはいっても、断然メリットのほうが多かったという印象です。ふだん冷凍食品をあまり食べないわたしでも、これはアリだなと思いました。
サブスクと聞くと解約できないかも…という不安があってなかなか手を出しづらかったのですが、これは1回注文して解約もOKだったので安心して申し込むことができました。
スキップや休会も手軽にできるので、迷っていたらまず一度試してみるのもアリかもしれません。
「あえて、」オンラインショップURLは以下から
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