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“うなぎフリー”でお財布にもうなぎにも優しい?「ほぼうなぎ」を食べてみた

ほぼうなぎがおじゅーにハイった写真。うしろにはほぼうなぎのパッケージがうつりこんでいます

2023年の土用の丑の日は7月30日。

カネテツデリカフーズから、土用の丑の日に合わせ、うなぎを一切使わずに作ったほぼシリーズ「ほぼうなぎ」が今年も販売中です。同社の公式オンラインストアで、2023年6月6日から数量限定、税込み898円で予約販売中。

 

うなぎ以外にもある「ほぼシリーズ」

同社が展開する「ほぼシリーズ」は、まるで本物のような味、食感、見た目を再現したフェイクかまぼこ。これまでにも「ほぼカニ」、「ほぼホタテ」、「ほぼエビフライ」、「ほぼカキフライ」、「ほぼいくら」などを販売しています。「ほぼうなぎ」は2018年に発売し、SNSなどでもたびたび話題となっている商品です。

 

ほぼうなぎをお箸で持ち上げている写真。背景にはおじゅういりのほぼうなぎどんもうつっています。本物みたいなみためです
たしかにうなぎっぽいみため

 

うなぎへのリスペクトがあふれてる

現在、世界的に絶滅が危ぶまれているうなぎは、日本の食文化を支える貴重な食材。うなぎと食文化どちらも守りたいという同社の想いを込めて開発されたのが同商品。

なにがすごいって、うなぎと書いてあるのに「完全うなぎフリー」であること。同商品は本物のうなぎを忠実に再現しつつも、ほぼうなぎから添付のたれに至るまで、うなぎそのものはもちろん、うなぎエキスもいっさい使用していないという徹底ぶり。

すべてはうなぎを守るため、うなぎへのリスペクトにあふれた商品。しかも本物のうなぎのかば焼きと比較してもカロリーが低く、脂っぽさも少ないのも特徴。

そのうえ今年は、滋養強壮によいとされる「山芋」と元気の源と言われる「亜鉛」いり。本物のうなぎ以上の「亜鉛」が含まれているため、「ほぼうなぎ」1枚でいちにちのさんぶんのいち以上の亜鉛をとることができるそうです。

 

“たれ”にまでこだわり

ふっくら蒸した同商品を、静岡のうなぎかば焼き工場で、本物のうなぎかば焼きと同じたれを使用し焼き上げるこだわり。だからこその、テリとツヤ、香り、そしてうなぎのかば焼きらしい味に仕上げています。

 

これは食べるしかない

ものすごくうなぎが好きなわけではないけれど、どうしても食べてみたくて…好奇心には勝てませんでした。冷凍で届いた「ほぼうなぎ」は、しっかりパウチされています。

湯せんの場合は凍った製品を袋のまま沸騰したお湯にいれて約3分30秒あたためます。電子レンジの場合は、凍った製品を袋からお皿に移して、水またはりょうりしゅをかけ、ラップをふんわりかけてあたためるだけ。500ワットで1枚の場合は約2分、2枚の場合は約2分30秒。うなぎやさんには申し訳ないくらい、本物のうなぎよりもはるかに早く、そして簡単に食べられます。

 

ほぼうなぎのパッケージ写真。たれにつかっていて、かおりわややつよめでした。開封するときわ、おてふきがあったほうがいいかもしれません
今回はレンジで調理しました

 

驚くことに、皮までうなぎ。たしかによく見たら本物とはちがうことがわかるけれど、ここまで再現するとは。こだわりが感じられます。関西ふうの「腹開き」で捌いた皮がついているがわの色の違いをリアルに再現しているそうです。

 

ほぼうなぎの皮の写真。うなぎの皮のような色がついています
皮までしっかりこだわってる

 

楽しみすぎて、この撮影のためだけにちゃんと“うつわ”も用意しました。それにしても、このちょっと高級感あるうつわが100円で売っている時代ってすごくないですか。

ほかほかのごはんに、ほぼうなぎをもりつけて、付属のさんしょうをかけたら…ほんとにほぼうなぎ! いやこれ、人工知能でも見間違えそうなくらいの再現度じゃないでしょうか。身の部分の厚みといい、うなぎのふっくら感や表面の凹凸といい、クオリティ高い…。

開発した人たちはここにたどり着くまでにどれくらいうなぎを食べたのでしょう。うなぎへのものすごい執念を感じます。お重、買ってきてよかったわ。

 

ダイソーで買った100円のおじゅーにごはんをつめて、そのうえに加熱したほぼうなぎをのせ、さんしょうをかけた写真。ちなみにおじゅーのしたのおぼんも100円で買いました
このまま食卓に登場したら「わーい!」ってなるやつ

 

みためはバッチリだとしても、問題はその味です。正直、最初は疑っていました。

わたしの主観だけでは心もとない気がして、5人で試食をすることに。ほら、こういうのってみんなでやったほうがいいじゃない?

 

けっこう味に厳しそうな人たちを集めてみたのですが…ひと口食べてみんな口々に「おぉ…」「うなぎ!」。期待を裏切りませんでした。ほぼうなぎどころか、「ほらうなぎ」とでもいわんばかりのうなぎっぷり。

驚いたのが「えっ、小骨?」という、ちょっとシャリっとした“あの感じ”まで再現されていたこと。原材料に魚を使用しているので、まれに小さな骨が残っている可能性があるというものの、口にいれたときの感じまでうなぎっぽいとは。

 

ほぼうなぎのパッケージのウラメンの写真。原材料やアレルギー物質などが書いてあります
名称は「冷凍魚肉ねり製品」、原材料には「蒸しかまぼこ」とあります

 

しばらく食べているとさすがに“かまぼこ感”を感じるものの、ひと口めが本物のうなぎと口が間違えるくらいにはそっくり。みためや味はもちろん、口に入れたときの感じも再現されていて、ちょっと感動してしまいました。疑ってごめんね。

食品サンプルは外国人に大人気らしいけれど、これもきっと外国人が驚くはず。よく考えれば、魚をほかの魚のすり身で似せるという発想もいい意味で結構クレイジーな気がするし。うなぎを使っていないから控えめに「ほぼ」とついているのでしょうか。そういう意味ではたしかに「ほぼうなぎ」でした。

ひとパック140グラムあたり、エネルギー量265キロカロリーだし、冷凍できるし、しかも本物のうなぎを守り、ひょっとしたら食卓も守ってくれるかもしれない、いろんな意味で“救世主フード”と言えるでしょう。

 

実は「カツ」もデビューしていた

ここまで熱くほぼうなぎを語ってしまいましたが、じつは「ほぼうなぎ」と同じか、それ以上に試食をしたときの評判がよかったものがありました。それが、2022年に登場し、注文開始から即完売したという「ほぼうなぎカツ」。

たれをつけて焼き上げた「ほぼうなぎ」に、さらにひと手間、パンこをつけてカラッと揚げた同商品。こちらも公式オンラインストアで税込み698円で販売中。

ほぼシリーズ担当者が居酒屋で食べたうなぎの串カツに感動し、「ほぼうなぎ」で再現を試み、「ほぼうなぎ」とならぶほどの仕上がりになって商品化したという代物。

そんなこと言われたら食べなきゃいけない気がしたんです。結論から言うと、買って正解でした。

 

ほぼうなぎカツのパッケージ写真。ひとつのプラスチックの袋にひとつハイっています。なお、こちらはパウチではありません
どこかアジフライ感のあるみため

 

こちらも冷凍で届きます。凍ったままパッケージからとりだし、お皿に移してラップをかけずに500ワットの電子レンジで約1分40秒加熱して、なかをふんわりさせたあと、1000ワットのトースターで約2分、衣をサクッと仕上げるとよい…そうなのですが、あいにくトースターがなかったのでレンジ加熱のみにしました。

添付のかば焼きのたれ、さんしょうをかけて食べてみたら、あら…予想以上。うなぎをカツにしちゃうなんて、ちょっともったいないというか、背徳的というか、チャレンジングというか…。

 

ほぼうなぎカツをうなぎと同様におじゅーに盛り付けた写真。ひとつちがうのは、ごはんとカツのあいだに千切りキャベツをしいたこと。うしろにはほぼうなぎカツのパッケージがうつっています
ほぼうなぎカツ

 

「ほぼうなぎ」のふたくち目以降の、徐々に魔法がとけていく感じ。これもサクサクの衣で優しくつつんでしまえば、うなぎの魔法がかかったまま最後までいただけました。もっと買えばよかった。

 

本物のうなぎもいいけれど、お財布やお天気を考えると「ほぼうなぎ」も候補にいれてもいいかもしれません。なくなりしだい終了のようなので、気になる人はお早めに。

 

カネテツデリカフーズ公式オンラインストア「ほぼうなぎ」のページURLは以下から
https://store.kanetetsu.com/products/19206079

 

本文ここまで

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